最中(もなかでは無い)


汗で繋いだ互いの体 

不意に、打ち込まれたくさびがはずされる

もう、すぐそこに

日常と非日常、憎しみも苦い後悔も戸惑いも・・・

全てを焼きつくす灼熱の炎が 有るのに



――  っふ・・・――



ため息にも似た吐息だけで その先を促すように





頬を濡らす滴の正体など 今はまだ 気付かなくて いい

痛いほど絡み合う視線の意味も 

今はまだ ――――――――――

(文責:かんす)