Sweet tootr





  リンゴ スゥイット カランツ サルタナス オレンジピールにアーモンド
  シナモン ナツメグ ブランデー。ブラウンシュガーにグランドスパイス。
  それと・・・それと?―――――――。
 





 ここは天下の警視庁、捜査一課第四係のあるフロア。時はクリスマス商戦もここに際まれり!サンタさん、ウエ〜ルカムっ!な、クリスマスイブ。しかし一年で事件事故の一番起こりやすい時期、年末特別警戒中の警察関係者に取っては、そんなこっちゃ関係なし!な、迷惑千万なイベントだったりするのだ。
 その「やっかいなイベント」を控え、捜査一課の面々がおおかた出払って人もまばらなフロアの有る一角。この日内勤の猪川は朝から何故か、なんとなく浮かぬ顔であった。いや、“浮かぬ顔”とは言っても元々猪川は表情豊かな方ではなく、どちらかというと機嫌のいいときでも回りの同僚から「なにか怒ってるんすか?」と怯えながら尋ねられるほどの強面ではあるのだが。実はここの所2割増しばかり、眉間の皺が深くなっていたりする。
 その猪川の元にとある出張命令を携えて直属の上司である明智警視はやって来ていた―――――。

「・・・では、この件はあなたにお任せします。年末年始の大変なときですが、がんばってきて下さいね、猪川君」 
「は・・・」
「どうしたのです?猪川君。大晦日に必ず里帰りするあなたにとっても良い話じゃないですか」
 警視庁捜一きっての『麗し』の明智警視は、部下の猪川警部の常ならぬ浮かぬ顔に声を掛け、わざとらしく猪川に心配して見せた。
「は、いえ・・・」
 去年末、『大晦日には一族郎党必ず除夜の鐘を就きに帰ること』と言う家訓のせいで猪川は最愛のヨメ(笑)“元天才犯罪者・地獄の傀儡師”高遠遙一と揉め、さらに年明け早々帰宅し『姫はじめ』と言う名のポーカーでヨメに惨敗、猪川がエライ目に遭ったことを・・・上司・部下としてのつきあいだけでは無い『燐家の夫夫の片割れ』でもある明智は知って居るのだ。知っている癖に面白がるのは意地が悪い、と猪川は内心この野郎、と思っているのだがそこは哀しい宮仕え。プライベートでの事ならばいざ知らず、上下関係での事で口答え等出来ようはずもなく、哀れ猪川は明智に一礼し、ため息を付いて今夜の展開に頭を悩ませながら自分の仕事に戻ろうとする。
「あ、猪川君、ちょっと」
「は?」
 うらぶれた?哀れな後ろ姿に明智が声を掛け、にんまりと笑って猪川を手招きする。
「だから今年こそ・・・連れて帰っちゃったらいいんですよ」
 回りの刑事達に気づかれぬように、明智が小声で言いながら、白い封筒を猪川にこっそりと手渡した。
「がんばって口説いてくださいね。これは、私から―――へ、クリスマスプレゼントです」
「警視、これは・・・」
 開いた封筒の口から中身を確認した猪川が口を開き掛ける、が、
「・・・もちろん、これは経費からじゃないですから。楽しんでいらっしゃい」
 しっ、と口元に指を当てにっこり笑った明智に制止される。
 猪川は白い封筒を胸にしまい、黙って深く頭を下げた。では、と本日別件の仕事に取りかかるべくきびすを返そうとした明智だが、今度は猪川がその背を呼び止めた。
「どうしました?」
「・・・その」
「まさか口説き方が判らない、なんて私に言い出すんじゃないでしょうね?」
 明智は少しおどけて笑いながら猪川の顔を見る。が、当の猪川の顔は朝っぱらから変わらぬ浮かぬ顔だった。
「・・・どうしたんです?本当に今日はあなたらしくない。なにか心配事でもあるのですか?」
「実は・・・」
 猪川はここ数日、猪川を悩ませていた『呪文のような言葉の羅列』を小声で明智にうち明けた。
「・・・スゥイット カランツ サルタナス?」
「・・・英語の歌、のようなんですが」
「歌?」
「歌、というか・・・“アレ”がつぶやくと言うか。・・・なんの事かご存知ですか?」
 そう、ここの所ヨメ高遠は、家事をしながらでも、テレビを見ながらでも、パソコンで調べ物をしてるときでも、果ては寝床の中でも我、知らぬまに・・・とぶつぶつとその“呪文”を繰り返しては考え事をしているのだ。
「本人には聞いてみたのですか?」
 猪川は無表情のまま無言。
「・・・教えてくれなかったんですね?」
 猪川が無表情のまま、今度は大きくうなずく。
「・・・・・ぷっ」
 と、突然に明智が小さく吹き出しおかしそうに口元を必死で押さえた。満面に「ヨメの様子を心配」と描いてある猪川の顔と、猪川が尋ねても“秘密です”と返し、つんと意地悪く細い顎を逸らしたであろうヨメ高遠とのほほえましい(?)やりとりを連想してしまい吹き出してしまったのだ。
「・・・警視」
「あ、ああ、す、すみません、つい・・・」
 役職名で抗議する猪川に、ひとしきり笑いの発作が治まった明智は涙目で言った。
「では、私も秘密にしておきましょうか。でもね、一つだけヒントをあげますよ、猪川君。それは“幸せになるため”の呪文です」
 そう言って明智は未だ沸き上がる笑いを噛みしめながら自分の席へと去った。







「ただいま・・・」
 その日の夕刻、クリスマス渋滞に巻き込まれ内勤にしては少々遅めの帰宅をした猪川を出迎えたのは明かりの消えた室内と暖房の入ってない冷え切った空気であった。クリスマスは内勤のためいつもより帰宅が早いと伝えてあったにも関わらず、高遠の姿はどこにも無かった。
「 なんだ、いないの・・・か?」
 今年こそ一緒に金沢に帰ろう、と口説く(説得とも言うが)ために、意気込んで帰宅した猪川だったが少々拍子抜けしてしまった。何もないリビングテーブルの上に明智に貰った白い封筒を置きっぱなしにして、奥の六畳間に鞄とコートを放り投げ、スーツの上に半纏をはおってスイッチを入れた炬燵に潜り込む。火を点けた煙草の灰を炬燵テーブルの上の灰皿でとんとん、と落としながら猪川は高遠の居ない部屋はいつもより寒く感じるな、などヨメが聞いたらこっ恥ずかしさのために小突かれるような事をぼんやりと思った。










「・・・ん」
 かくん、という軽い衝撃で猪川ははっと気が付く。
 いつのまにやらうとうととしていたようだ。腕時計の時刻はすでに20時を回っていた。高遠はまだ帰宅していない。買い物にしても少々遅すぎる、と心配になった猪川が様子を見に行こうと炬燵を這い出したところで、玄関を開ける音がごそごそと聞こえてきた。
「・・・お帰り」
「っと!なんだ、帰っていたんですか!?ああ、明かりも付けないで!びっくりするじゃないですか」
 両手に大荷物を抱えた高遠が、帰ってくるなり旦那に文句を垂れる。
「・・・どうしたんだ、その荷物・・・」
「大変なのが見て取れたらちょっとは手伝ってくださいよっ」
「お、おお・・・」
 ぶつぶつと文句を言われながら、それでも高遠の言われるままに猪川はスーパーの袋をいくつか引き受けてリビングに運ぶ。荷物の中身はとりどりの食材。高遠はそれをキッチンの大型冷蔵庫にてきぱきと収納していく。
「大体なんで今夜は早いんですか?買い物と用事に手間取って、何にも用意してないって言うのに・・・」
「・・・クリスマスは早く帰ると・・・」
 卵をしまっていた手がぴたりと止まって高遠は猪川をくるりと振り返る。
「もしかしてもう惚けちゃったんですか?世間一般では今夜はクリスマスじゃなくて“クリスマスイブ”っていうんですよ。本当にあなたって人は、それならそうと“イブ”って言ってくれれば良いんですよっ!」
 自分にもきちんと日付を確かめなかった否がある事は棚に上げて、の高遠の剣幕である。お互いに勘違いしていたのならば先手を打って怒った方の勝ち・・・と言う暗黙のルールが猪川家に有るかどうかは知らないが。
「・・・すまん」
 ヨメから一方的に悪者にされちゃった猪旦那、それでも素直に謝るあたり、相も変わらず高遠の性格を良く把握しているというかヨメのご機嫌の取り方に長けて来たというか(笑)とりあえず高遠は猪川のすまんの一言に「判ったら今度から気を付けて下さいね」と言い置いてにょきにょきと延ばし始めていた角を納めた。
「本当に・・・明日のことだと思ってましたから今夜はまだ何も用意していないんですけど」
 猪川も高遠も無神論者ではないが、特別信仰深い訳でもない。ましてや商魂たくましい日本人が始めた“サンタクロースにあやかったクリスマス商戦”にも二人とも興味がなかった。だからクリスマスに限り特別な贈り物をする事を嫌い、何もプレゼントを用意しない事に成っていた。だが、食べる物位は季節にあやかった物を、と高遠、実は明日のために色々と買い込んできたらしい。そんな高遠が猪川には嬉しくて。先ほどの寂しさもどこへやら、暖かな愛おしさが猪川の胸に満ちてきて。
「・・・おまえの作るモンならなんでもいい」
 そう言って、猪川は軽く抱き込んだ高遠の頬に口づける。
「もう、うっとおしいですね」
 口では邪険に扱う高遠だったが、旦那をすぐさまはねのけない所を見ると内心そう悪い気もしていないようだ。
“お、ひょっとして今夜はこのまま行けるかも”なんてムードの中、猪川はもう一度反対側の頬にキスして・・・・その後ちょっと妙な顔で自分の唇を嘗めた。
「?何ですか?」
「???甘い?」
 高遠はああ、と合点がいったように笑ってキッチンの収納棚から小さなパイを取り出しす。
「多分、これを作ってる時に中身のミンスミートが着いてしまったのでしょうね」
「ミンスミート・・・」
 日頃聞き慣れない製菓の中身に猪川が思わず聞き返した。
「ええ、これはミンスパイって言って、イギリスの伝統的なクリスマス菓子の一つなんですよ。晩御飯の前に一つ食べます?」
 そう言って高遠はお茶を入れるために湯を沸かし始める。猪川は高遠の入れるお茶を待たず、ばくりと半分パイにかぶりつく。料理上手なヨメを貰った喜びと、ミンスパイの絶妙な美味さと甘さが空きっ腹にしみてくる。
「そのお菓子はね、クリスマス当日の25日から新年の1月6日まで毎日一つづつ食べると、幸せになるって言い伝えが昔からあって・・・」
 高遠が問わず語りに垂れるいつもの蘊蓄をお茶を用意するかちゃかちゃと言う音と共に聞いていた猪川は、はっ!と気が付く。
「スゥイット カランツ サルタナス・・・ってのはこれのことなのか?」
 高遠がきょん、とした顔で振り返る。
「・・・そうですよ?中に入ってるミンスミートのレシピ。僕の歌ってるの聞いて覚えちゃったんですか?」
 実は高遠、子供の頃の知り合いの燐家の婦人に1880年から伝わる由緒正しきレシピを歌にして教わった事をふと思い出し、今年のクリスマスはミンスミートに挑戦しよう!と決めたのは良いが歳月と共に大事なレシピが所々記憶から抜けてしまって居たのだ。それがちょっと悔しくて。図書館で文献を読み漁り、ネットを介して英国のお菓子のHP巡りをし、幼い頃の細い記憶の糸をたぐっていたのだった。
 母と言う存在のぬくもりを知らぬとは言え、いまだ闇を知らぬ純真であった幼い頃に教えて貰った歌を歌いながら・・・。その頃の幼い高遠のことを思って猪川の胸は切なさに痛むのだった。
猪川はしばし手に持ったミンスパイと高遠の顔を見比べ、おもむろに立ち上がりかじりかけのミンスパイを高遠の口元にほれ、と差し出す。
「・・・なんですか?」
「俺は、良いから。おまえが食え」
「は???」
 と、大きく開けた高遠の口に、猪川ががぼっとミンスパイのかけらをつっこむ。
「!?もがっ!!!☆☆☆」
 少々むせながらそれでも必死で飲み込む高遠。抗議しようとにらんだその目の前に、真摯な眼差しを向けた猪川の顔があった。
「俺はいいんだ。いっぱい貰ったから」
「何を貰ったって・・・」
「おまえが幸せにならないと、困る」
 猪川の答えは正しくは回答に成って居ないのだが。“困る”と言う猪川の言葉の裏に隠された、自分の不遇の子供時代を思い、切なさに痛んだ胸の存在に高遠はちゃんと気が付いて。呆れる反面、高遠の胸の内に優しい暖かさが満ちてきて。高遠は照れ隠しにそっと瞳を逸らした。
「・・・馬鹿、ですね。たくさん焼きましたから、僕の分もちゃんとあるんですよ」
 猪川は、そんな高遠が愛しくて・・・。
「俺はこっちでいいぞ・・・?」
 と言いながら、ふわり、と高遠の唇に優しく訪れる。互いの唇で軽くふれあい、見つめ合って深く吐息を絡ませる。
「・・・こっちのが甘い、か?」
 真剣にミンスパイと高遠の唇の甘さを吟味するような猪川の表情に、高遠は吹き出してとりあえずお茶の支度を、とテーブルに向かった・・・所で、くだんの白い封筒を見つけた。どういう訳かそのまま甘いムードに流されにくいのが、猪高夫婦の宿命と言ったところか(笑)
「・・・?これ、なんですか?」
 開けてみるとそこには高級旅館の宿泊券が二枚。日付は元旦。所は石川県某所で有った。
「ああ、忘れてた。実はな・・・」
 
東京で起きたとある事件の被疑者が金沢に潜伏している可能性が高く、そ合同捜査の為警視庁から金沢県警に出向する要員として猪川が選出された事を簡単に高遠に告げた。元々金沢の人間でもあり、元の「古巣」と言うこともあって猪川にお鉢が回ってきたのだ。
「明日の夕方には金沢入りするんだが・・・」
「明日!!??」
 先ほどまでの甘いムードはどこへやら。明日、と聞いて途端に高遠は怒り出した。
「なんでそんな大事なこと昼間に連絡くれなかったんですか!?支度だってしなきゃいけないし、はなっから聞いておけば余分な食料買い込まなくても良かったのに!」
 ああもう、と言い立てながらも高遠は猪川の出張の支度のために、ぱたぱたと奥の部屋へと向かう。猪川は、白い封筒を手にその後を追いかけ、高遠に「2人分でな」と声を掛ける。
「いやですよ。あんな雪がどかどか降って積もって寒い所なんて行きませんからね。あなた一人で行ってください」
 それは昨年の末の大晦日、一緒に帰省しようと猪川が誘ったときと同じ高遠の言い分であった、のだが・・・
「それじゃあ、折角の明智からの好意が無駄になるな」
 はあ?と振り返った高遠に、猪川はびし!と封筒を見せて、
「明智から、おまえに。クリスマスプレゼント」
 と、にかっと笑う。
「・・・元日と二日は休みを取れる段取りにしてあるそうだ。だから・・俺と一緒に帰省してくれ」
 どうやら猪川、切り札の“明智”+ストレートな戦法で口説くことに決めたようだ。
「今から帰省して、元日まで僕はどこにいたらいいんですか?」
「出張中は宿じゃなく、友人の持ってる市内の空き家を借りることになってる。そこで一緒に居ればいい」
「恒例の除夜の鐘はどうするんですか?」
「おまえが嫌なら、俺は出なくてもいいぞ」
 猪川は、そう言って高遠に柔らかく微笑んで、だめ押しの様に高遠の目の前で白い封筒をひらひらとさせた。
 高遠は“なんだか最近、明智さんに読まれてるなあ”と思いつつ、盛大にため息を付く。

 相も変わらず、自分の旦那には好き放題な高遠も明智には弱いのであった。









 明けて翌日25日の明智家。金田一は友人達との飲み会で深夜の帰宅、明智は午後からの登庁のため、互いに目覚めは遅かった。寝ぼけ眼で一階まで新聞を取りに行こうとドアを開けた金田一は、しばらく留守にする為に高遠が置いて行った山と積まれた食材の袋と、その上にクリスマス仕様に綺麗にラッピングされた大きめの箱を見つけて室内の明智の元に取って返した。
「どうやら上手くいったようですね」
 金田一の手に持った食材と箱をみて、明智は嬉しそうに微笑んだ。
「なにそれ。これってどういうこと?」
 今回は一人蚊帳の外だった金田一が不思議そうに明智に尋ねる。
「はじめくん、その箱開けてみて下さい」
 言われるまま金田一がテーブルの上で包装をとく。中から出てきたのは沢山のミンスパイであった。実は明智は昨日の昼間、猪川より聞かされた言葉の中ですぐにミンスミートの事じゃないかと気が付いていたのだった。
「高遠さんからのクリスマスの贈り物ですよ」
「へ〜、美味そうじゃんvでもなんでこんなに沢山?」
 明智は箱に入ったミンスパイを取り出しながら金田一に教える。
「イギリスでは25日から新年の6日まで、毎日一つづつ食べると幸せになれるって言われてるんですよ」
 高遠が甘党の猪川のために焼いたミンスパイ。“幸せを願う”意味の籠もったクリスマスのお菓子。気が付いて居ないかも知れないけれど・・おそらく高遠が初めて“他人の幸せを願う”為に作った菓子。それが明智には嬉しかったのだ。
「ふーん。お裾分けをしてくれたってことは、高遠、幸せなんだ」
 明智が思っていたことを金田一がひょい、と口にする。
「どうしてそう思うの?はじめくん」
 金田一は早速お裾分けのミンスパイにかじりつきながら、
「え?だって自分が不幸だったらこのパイ独り占めして全部食べちゃうでしょ?高遠自身は気がついていないかもだけど、不幸な人間が他人の幸せを願えるはずない、と単純に思ったんだけど・・・変?」
 と、もごもごと言った。
 金田一の言葉に、明智はとてもとても楽しそうに
「実は私も、そう思ったんですよ」
 と、言って金田一を引き寄せて、軽く口づけを交わす。
「・・・本当に“幸せの甘さ”ですね」
「俺達も、もっと幸せになろうね〜v」
 調子に乗って抱きついてくる金田一を“はい、続きは又今度”とひらりと交わして、明智はさっさと登庁のための支度に掛かった。
 え〜〜〜、と大げさに拗ねてみせる金田一。明智は高遠作のミンスパイを一口囓って幸せそうに笑う。
「今夜は何事もなければ早く帰ってこれます。折角ですから家に有る物と、高遠さんから貰った食材でクリスマスのお祝い料理にしましょうか」
 明智の言葉に金田一も又、それはそれは幸せそうに笑ったのである。






  リンゴ スゥイット カランツ サルタナス オレンジピールにアーモンド
  シナモン ナツメグ ブランデー。ブラウンシュガーにグランドスパイス。
  それと・・・それと?―――――――。
  胸いっぱいの愛を 混ぜ込んで 幸せの味を作りましょ♪

  あなたの大好きな人と迎えるクリスマスに、ミンスパイはいかがですか?――――
 





                                            終