Kiss me


「カミーユ、仕事中にあまりくっついて来るのは感心しないな」 
今は誰もいないMSデッキでクワトロが少し不機嫌に言った。 
「いいじゃないですか。幸い今は誰も居ないんですから」 
これは、事、クワトロに対しては「めげる」と言うことを知らないカミーユ。 
「そう言う問題ではない」 
「俺はあなたのそばに居たいし、誰もいなかったらあなたの香りを感じる距離にいたいし、それに・・・触れたくて我慢できませんよ」 
「我が儘だな、君は」 
「俺に我が儘言われるの、好きでしょ?」 
「・・・・ハァ・・・」 
「ねえ、大尉。キスしてくれたらこの場は我慢出来ますけど」 
「誰かに見られたら・・・」 
「大丈夫ですってば。それともここで俺に押し倒された方がいいですか?」 
「・・・むむ」 
「ねえ大尉、たまにはあなたからのキスをくれても良いでしょう?」 
クワトロは一つ、ため息を付いて目を閉じ、カミーユの肩越しからゆっくりと頬を寄せる。 
 
 あ、大尉の髪の匂いだ・・・ 
 
胸一杯に愛おしい人の香りを吸い込んで、期待に胸をときめかせながらカミーユもまた瞳を閉じた。 


「十六夜」のサリカ様に差し上げた相互リンク記念のイラスト。PCサイトの絵板に付けたSSもついでにアップ。


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